制作日誌

【霧雨】どんより設定とイラスト【※ネタバレ有】

設定のご質問を頂くことが多くなってきました。
それだけ「霧雨が降る森」に興味をもっていただけたのだと思うと嬉しいです。

しかし、どこまで出していいものか……。

「霧雨が降る森」はゲーム内で収まるものを収めたつもりです。
しかもゲーム内容に合わせて、あった想定の設定を少々変えたりしています。

なので書かれていない設定は蛇足どころか、出さなくてもいいような設定ばかりかと。

その上、主人公シオリと須賀は“ことりおばけ”と“あの男”に、それぞれ因縁があったり、無駄に複雑なことになっています。真面目に全て語ってしまうと、ほんと長くて。

なので、そこはできるだけ省いて、とりあえずシオリ・須賀が何故関係があるのかを、箇条書きにて大雑把に設定を吐露していこうと思います。

(※時系列も順番もバラバラです。書き損じもありますし、出さないのもあります)

形にならなかった設定は、あってないようなものです。

あくまでこれはこちらの「行き過ぎた考察」というスタンスをとるので、自ら考察を楽しむ方はぜひ想像を膨らませていただきたいです。

※人によってはズンドコに重苦しい話であり、厨二臭さもあるかもしれません。

※また今回はキャラの性格などの設定はほぼありません。

 ストーリー的な設定のみとなっています。

【ことりおばけ(女)とあの男に関すること】

「おかあさんとぼうや」

・後に“ことりおばけ”になる女と、あの男が出会ったのは女が嫁入りする前日。
・次の日、嫁入り行列を見ていた男は若い青年(後の“おがみさん”)と知り合いになる。

・この若い青年は女の兄であった。

(女の嫁いだ家が刑に処される時、青年の家が何も罰せられなかったのは、嫁に出した方の家は身内として扱われないためである)

⇒“ことりおばけ”と最初の“おがみさま”は元々、血の繋がりがある兄妹。
 つまりシオリは。

「シオリは女が欲する者に似ている」

・男は偶然ながら女と関わっていくうちに恋慕の情が育っていく。
(男は生涯、指一本も女に触れることはなかったのにも関わらず)
・女に二人目の子が宿った時、それは狂気となり作中の一連の物語になる。

・女が死んだ後、男は何故か己の魂に『呪い』をかける。

・男の呪いは、ある岩にも移り、不思議な力を宿す。

・その後、女が“ことりおばけ”になり村に降りてくる。
 そして、その岩の欠片を若い青年(女の兄)に渡すことで、夜光石の逸話となる。

⇒夜光石は守りの力があるが、決して石を持つ人間を守る力ではない。
 忘却の効果は呪いに苦しんだ男が生んだ副産物。

・“ことりおばけ”は夜光石を「あの男のもの」として何よりも忌み嫌い、受け入れることは決してない。

⇒なので、夜光石でとりおばけは浄化できない。呪いも終わらない。

・また、夜光石は呪いを刻んだ魂を持つ人間にしか加工が出来ない。
(普通の人間が加工してもすぐに朽ちてしまって使い物にならない)

⇒その呪いは、須賀にも刻まれることになる。

「須賀が背負ったもの」

・須賀が夜光石の工房にしていたあの場所は、元々あの男が石を加工していた場所。
・実は須賀はシオリに釘を刺される前に、あの場所に入ったことがあった。
(シオリは本能的に嫌な予感を感じていたから、須賀に釘を刺した)

・“ことりおばけ”との約束後、須賀は工房で自ら呪いにかかる。

⇒もともと、須賀は男の魂から呼ばれていた。彼は呪いを受け取れることのできる人物である。

⇒彼にはシオリを守ることしか残っていなかった為、迷わずこれを選択した。

・子どもの霊たちが須賀を異常に怖がったのは、夜光石だけでなく、男の呪いを感じとっていたから。

・呪いのせいで子どもの霊の悲鳴や嘆き、負の感情の全てが彼の心に直接苦痛を与え続ける。

・呪いが終わるのは、女を救い、そして“許される”ことが必要。

・つまり彼は、「呪い」と「約束」の二つを背負っているので、ED1以外のルートでは決して幸せになれない人である。







――あと、佐久間にも少々設定があったのですが、疲れたのでまたいつか機会があれば。

ちなみに望月巡査はびっくりするくらい設定が薄いです。ペラッペラッ!

多分ちょっとお人好しなだけの凄い普通の人です。

でも作中屈指のお気に入りキャラだったりします。








それにしても、これって求められている設定じゃない気がする。

もっと、こう……あれなんじゃないだろうか。

「屋敷にあるロープは基本的に佐久間の捕獲用に使用されている」とか、そんなライトな設定を書くほうが良かったのでは……?