【霧雨】公開から1年
ありがとうございます!
役人の配置が決まらず、妙に中央に位置してしまいました。
――「霧雨が降る森」公開から1年が経ちました。
沢山のゲームの意見・感想をいただき、本当にありがとうございます。
それが、心の糧となっています。
公開時に感想を下さった方でも、再びお優しいコメントを下さったりと、心から感謝するばかりです。
楽しんでいただけることが、何よりも嬉しいです。
この一年、驚くことも多く、実は今でも驚き続けている状態ですが、マイペースながら精進していきたく思います。
どうぞよろしくお願い致します。
初期構想時の「霧雨が降る森」キャラドット
――公開1年を振り返ってみて、ふと初期の頃の構想を思い返したので、キャラドットにしてみました。
公開した「霧雨」と同じような頭身にはしてみましたが、今キャラチップを作ると、やはり少し違う感じになってしまいました。
ボチボチとゲーム制作ソフトで遊んでいるからかもしれません。
とりあえず、以前よりドットらしくなった気もします。
佐久間と望月はほぼデザインが変わらないのですが、シオリと須賀は少しだけ外見が違いますね。シオリはここから迷走して、あの黄色い服になりました。
この初期の構想は、公開からさらに2年も前のことになるので、ちょっと感慨深いです。
ただ、もうこの頃のデータは殆どなく、薄ぼんやりとした記憶を探るしかないのですが……せっかくですので、初期構想の「霧雨」について落書きと共に少しだけ書こうと思います。
※以下、ゲーム本編のネタバレなどご注意ください。
※イラスト・内容等、少し暗めのものが多かったりします。
初期構想時の「霧雨が降る森」
初期構想の「霧雨」は、前提となる設定に大きな変化はありませんが、細かな設定の違いで、ストーリーがけっこう違っていました。
色々変えた理由は、どうしても“暗い面”が、全面に出てしまい、妙に後味が悪いENDを迎え気味だったからです。いってしまえば、ED1のようなEDを作れない感じでした。
迎えるEDによっては、肝心の真相は一切解らず、それぞれの登場人物に暗い影を落としたまま、そこでゲームが終わってしまうというのもありました。特にシオリ・須賀のことに関して、まったく情報がないままゲームが終わり、須賀なんかは最初から最後で薄気味悪いまま、という始末でした。
また、佐久間はこういったストーリー展開から、結果的に削ったシーンが多いです。
ストーリーを進めるには、彼女の分岐にかかっているという役回りでしたので。
というより、彼女は最初の構想では散々な役回りが多く、ゲーム自体も「佐久間を救出する」のがメインなほどでした。
その分だけ彼女は暗い分岐が多かったです。
作中も蔦が絡んでくるシーンがありますが、初期ではそこで、生存ルート、亡くなったまま進むルート、蔦が絡んだ部分を失うルートに分かれていました。
ちなみに、佐久間の分岐は、須賀と望月と、どのようにシオリが交流するかで変わるようにする予定でした。
そして、ED1を作れなかった理由としては、初期の須賀の設定や性格の違いが大きかったです。初期の須賀は基本的な性格は変えてはいませんが、狂信的で病んだ部分や極端な行動をする所が強く出ていました。
なので、どうしても救う手立てが無いストーリー展開になりがちだったわけです。
初期の彼はルートによっては、良くない方向へ向かう行動を起こしてしまう感じでした。
まず、初期の彼の持っている刀は、“模造刀”ではなく“真剣”でした。
その時点で、もう大変で。(まず銃刀法違反ですが)
これが模造刀になったのは、ストーリー・性格などの変更後、須賀の刀で切る対象が“この世でないもの”に限られたからです。
シオリも基本的な性格は変えていませんが、上記のような暗いストーリーを考えていたせいか、行動がもっとアクティブでした。
特に佐久間の救出シーンは、以前も雑記で書いたように硝子を淡々と割っていくなどタフすぎる場面が多かったです。
飛んだり、跳ねたり、傷だらけですね。
初期に予定していたストーリー上、明るい結末を迎えるためには彼女が“孤軍奮闘”するしかなかったので、タフである必要があったのかもしれません。
しかし、やはり主人公ですし、普通の大学生へと変更になったわけです。
――なんだか、つらつらと書いてしまいましたが、こうしてみると随分と変更を加えたのだなぁと思います。
ここから設定やストーリーの修正を加え、モチベーションの上がり下がりに身を任せながら放置・再開を繰り返し、「霧雨が降る森」はなんとか公開できました。
結果、完成したEDはどれもが成りえるEDとして、一応全てトゥルーであると思っています。
そして、やはりそれならば ED1 もどうしても制作しておきたかったEDでした。
こんな風に出来上がった「霧雨が降る森」を、多くの方にプレイしていただき、本当に嬉しく思っています。
本当にありがとうございます。