制作日誌

『殺戮の天使』の外伝コミカライズ連載開始について

『殺戮の天使』の前日譚にあたる「外伝」が、今冬予定でコミカライズ連載として開始します。

この前日譚は、レイチェルとザックが駆け抜けたあのビルが、どのように成り立っていったか――フロア主たちが、どのようにして集まり、消え――どのような思惑と行動をしていたか、を書いた物語になります。

これは「こんな感じではないか」と、ずっとぼんやり考えていた前日譚です。

ただ、ゲームにする予定はなく、ずっとひっそりと自分の中だけに留まっている状態でした。

というのも、自身の中でこの話がゲームに向いている内容なのか疑問があったこと――そして現在、新しい短編ゲームを制作していることがあったからです。

そんな時、外伝コミカライズのお声がけをいただきました。

……それから、いろいろと思考を巡らせましたが、コミカライズに踏み切ったのは、「殺戮の天使に登場した彼ら・彼女らがいまだに掌の中から去っていない」と感じたからです。

自作のゲームの登場人物とはいえ、彼ら・彼女らが一人の人間である以上、ずっと留まっていてくれることは、とても稀だと思っています。

しかし、次の作品を作ろうと考えている中でも、『殺戮の天使』では彼ら・彼女らが「まだいる」と感じることができたのです。

それは、公式ファンブックや、作品を支えてくださっている方のお力添え、そして応援の声をいただき、改めて「殺戮の天使」と彼ら・彼女らについて考える機会をもらっていたからにほかならないのだろうなぁ、と感じています。

――そういった経緯もあり、「これはご縁だ」だと思い、この前日譚を発表させていただく運びになりました。

自身としても、今まで以上に懸命に取り組ませていただきます。

また、コミカライズの担当は、いつもとても大きな熱意と愛情をもって、本編「殺戮の天使」をコミカライズしていただいている、名束くだん様です!

ぜひ、本編「殺戮の天使」のバックグラウンド――ダニーを代表としたそれぞれのフロア主たちが本編に繋いだ前日譚を、どうか楽しんでいただければ幸いです。

――そして、同時にツクールMVを触るきっかけとして制作している短編ゲームもあわせ、今後も創作活動を続けていく予定です。

ぜひ、次回作の方も楽しんでいただければ嬉しく思います。

よろしければ、今後もお付き合いのほどよろしくお願い致します。