制作日誌

『殺戮の天使 Episode.0』最終巻、本日発売!

『殺戮の天使 Episode.0』 連載開始時に描いたダニーを、再び今、描いてみました。


 『殺戮の天使 Episode.0』が、ついに完結を迎え――最終巻が本日発売されました。



 
 2017年から開始した『殺戮の天使』の前日譚。
 開始前は、「こんな感じではないか」とぼんやり考えていた物語が、ついに全ての形を得て完成したことがとても嬉しいです。

 名束さんに初めてプロットをお渡しした時は、文章のみで全てをお伝えすることは今までなかったので非常に緊張しました。しかし、名束さんはその私の想像していた物語を大事に汲みとってくれて、さらにもっと素晴らしいものへと昇華してくださったと感じています。

 最終話付近、そして最終話は、息を吞むほどに美しく……そして、胸が苦しくるなるような生々しい彼ら彼女らを、ご覧いただくことが出来るでしょう。


 ――こうして『殺戮の天使 Episode.0』は、 『殺戮の天使』本編へと向かっていくのです。

 最終巻のレイチェルの表紙は、それを表していますよね。
 この美しいカラーの表紙の構図、実は今まで描かれていないのです。驚きですよね。
 『殺戮の天使 Episode.0』の最終巻として最高の表紙になったと思います。

 スピンオフのポジションの作品が、これほど長期の連載を経て当初の構想通りに大団円まで持ってこられたのは、真に希有なことだと思います。作品を大切に扱ってくださった名束くだんさんの熱意、協力してくださった編集さん、そして応援し続けてくれる皆さまのおかげです。
 本当にありがとうございます!
 

 ――ダニーを代表としたそれぞれのフロア主たちが本編に繋いだ前日譚は、これにて完結です。
 しかし、“ただ”本編へと繋がる最後になったわけではないと感じています。

 ぜひ、この最終巻を読んだ後に、もう一度本編『殺戮の天使』に触れてみてください。
 彼ら彼女らが、どう生きてきたのか、その生き様を――もっと強く意識してもらえるのではないでしょうか

 きっと登場人物たちの見え方が大きく変わっていることと思います。
 不思議なことに、作者である私自身がそうでした。

 『殺戮の天使 Episode.0』最終巻。
 ぜひ、みなさまにとこの体験を共有できれば幸いです!
 
 手に取ってくださった方にとって――この作品が特別なものになりますよう、心から願っております。