制作日誌

【霧雨リメイク制作中】資料館のイメージ

――「霧雨が降る森」リメイクリリースを目指して、うんうん悩ましい日々を送っております。

 色々と変更・追加をする予定で作業を進めているのですが、マップもそのうちの一つです。
 今回はマップに関してご協力を得られることとなり、新しく村のマップも追加し、森や資料館もかなりヴィジュアルUPを目指しています。

 特に資料館などの室内のマップは間取りから色々と考え直しの最中です。
 その上で資料館の雰囲気がもっと伝わるようなものにしたいと思っています。

 そこでイメージを共有するために、ある記念館の写真を制作チーム内で共有しました。

 それは和歌山にある「旧西村家住宅(西村伊作記念館)」です。

 私はその記念館に――阿座河村にある資料館のイメージを重ねていました。(当時の実力では資料館を完全にイメージ通りに作れたわけではないのですが)

 以前、「霧雨が降る森」のノベライズの予約限定セットの特典で出した『スペシャルブックレット「霧雨手帳」』には記念館の訪問エッセイを書かせていただいたほどです。

スペシャルブックレット「霧雨手帳」


――訪問したもののシオリのように誰の返答もなく玄関で戸惑ったこと。

――音もなくやってきて椅子に座った優しいお爺さんが管理人さんだったこと。

――その日は霧雨が降っていたこと。


いろいろ思い出深いことを書いた小冊子だったのですが、現在は特典セットの販売はありません。

ですが、その時に撮った記念館の写真はたくさん手元にあるので、今日は少しその写真を公開しようかと思います。



静かな空気が流れる 西村伊作記念館

季節は確か6月こと。
霧雨のせいか外は湿度が高いのにも関わらず、館内は少し肌寒かった記憶があります。

実は記念館の庭には大量の紫陽花が咲いていて、館内のいたるところで紫陽花が飾られていました。


少し薄暗いのですが、窓からの光がとても明るく優しく感じられます。
洗面台の暗さ、ちょっと資料館っぽいですね。




 ――実は、この訪問後、西村記念館は保全修理のため長い間、訪問することができなくなりました。
 理由は国の指定重要文化財になったからではないかと思います。(当時、管理人さんが「なったんだよ」とおっしゃっていましたので)

 しかし、2020年6月26日は再び入館できるようになったようです。
 興味のある方はぜひ行ってみてください。
 歴史深い建造物で文化的な意義がある、とても素敵な場所です。


 ――こうやってなつかしい写真を取り出しているうちに、自分の中の「霧雨が降る森」のイメージがさらに色濃くなっていくような気がしました。

 このご時世でなかなか訪問できずにいましたが、私も近いうちにまた訪れたいと思っています。

 ――そして、みなさまにも「阿座河村資料館」に訪問していただけるよう、リニューアルオープンを目指して頑張って制作していこうと思うのでした。


「立入禁止」の看板がある地下への階段。
少しゲームのようでワクワクしてしまいますね。